よく検索されているワード
キャッチコピー
母にも父にも似ていない部分。
目鼻立ちはお母さんに似ているけれど、口元は父親譲りでしょ。お前はときどきそう言う。それが満足なのか不満なのかは知らないが、微笑を浮かべながら、私の絵のモデルをもう何年も引き受けてくれてきた。では、お前の心は誰に似ているのだ。絵具を溶きながらふと思う。私にも見えない、娘の心の奥底にはどんな感情が渦巻いているのだろう。母にも父にも受け止められないその情念を、いつか他の誰かにまっしぐらにぶつける日がやってくるのだろうか。こうしている間にもお前はどんどん変化していきそうで、私は懸命に、絵筆で時間を止めようとするのだ。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2006年 芸術新潮 雑誌広告
外国で賛美歌を聴いた。コーランも聴いた。どちらも平和なメロディなのにね。
渋谷敦志写真展 フォトジャーナリスト 写真家 アジアプレス・インターナショナル 報道通信社 ジャーナリスト集団 2012年 ポスター 佐藤司郎
メタボリックシンドローム ある国にとっては、夢のようなお話です。
写真のチカラで視点は変わる。フォトジャーナル渋谷敦志。その人は全身を賭けて世界を映し出す。
渋谷敦志写真展 フォトジャーナリスト 写真家 2010年 ポスター 佐藤司郎
告白という名の刃物。
例えばあなたが誰かを好きになったとしよう。思いが募ってその誰かに気持ちを打ち明けたいと思ったら、あなたはどうするか。すぐに告白するという人ならば、いちど絵を描いてみればどうだろう。好きという気持ちはかなり危険なものだ。告白することで、自分の苦しみからは開放されるだろうが、相手には別の苦しみが芽生えてしまう。その重さを知るためには対象を凝視するある種の訓練が必要で、絵を描くことはその一つだと言いたい。告白するかわりに絵筆を運ぶ。愛しているという気持ちが、作品に深い情緒をもたらすのだ。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2007年 芸術新潮 雑誌広告
ふりむくな、ふりむくな、後ろには夢がない
作り直しのきかない過去なんてどこにもないんだよ 百年たったら帰っておいで百年たてばその意味わかる
2013年 寺山修司の言葉展 ことばの錬金術師 コトバ 名言 詩人 劇作家 写真家 映画監督
なみだは人間の作るいちばん小さな海です
思い出に過ぎない言葉が、ときに世界と釣り合うことさえあることを示す
2013年 寺山修司の言葉展 ことばの錬金術師 コトバ 名言 詩人 劇作家 写真家 映画監督
笑われたくない病。
団塊の世代に属する男たち、今ではそれなりの管理職になっていたりするのだが、彼らの目から見ると、今の二十代三十代の若者たちは自分が何かを作ったり提案したりして、それが他人からネガティブな評価をされることを極端に恐れるそうである。そんなことをして同世代から「あいつかっこわるいよね」と指を差されることに耐えられないらしい。こんなマインドが若者たちをして非クリエイティブな方向へ向かわせるというのが、旧世代の勝手な若者批判なのだが一理ある。考えてみれば、オジサンたちは学生のとき、大学ノートに小説を書いてはそれをまわし読みし、CとFとG7しかない曲を作って堂々と人前で歌ったりしたもんだ。恥の修羅場をくぐっているのである。いまさら油絵を始めることなんか、ぜんぜん抵抗がないのである。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2002年 芸術新潮 雑誌広告
気がついたら、ボケていた。
年をとると「1年間使わなかった言葉は自動的に削除」というスイッチが入るらしい。固有名詞が出てこないのはもはやあたりまえで、気をつけないと普通名詞や形容詞、動詞すら危ない。あるオトコは得意先に向かう途中、遅刻しそうになって電話をかけながら「のっぴきならない」という言葉がどうしても出てこずあせったといい、あるオトコは作業が滞るの「トドコオル」が思い出せないと嘆息するのだった。もうすぐ「ウケタマワリマシタ」などと言えなくなる日もやってくるであろう。音楽家や画家や建築家が年老いてもしぶとく輝きつづけるのは、ひょっとしたら「言葉を使わない領域」で手を動かしつつ勝負しているからかもしれないね。などと屁理屈をこねながら水彩や油絵を始められるのはいかがでしょう。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2005年 芸術新潮 雑誌広告
一瞬の祝祭と長い長い下り坂で僕らの人生はつくられている。
ハッピーエンドでラブストーリーの幕が下りる。幸せな気持ちで劇場を出たとき、観客である僕たちもふと気がつく。主人公の男女も、ENDマークの下でいつまでもほほ笑み抱き合っているわけにはいかないだろう。ふたりはやがてそそくさと立ち上がり、着物を直し、電車に乗って家に帰る。男は翌日会社にゆき、いつものように伝票を起こすだろう。女も、流しに溜まった食器類の洗いをはじめ、風呂に水を入れるだろう。二人のあいだに子供ができ、熱を出したり、学校のことで口論となる、親が病気になり誰が面倒を見るかでもめるだろう。一瞬の祝祭と長い長い下り坂で僕らの人生はつくられている。だからこそ、人間には、趣味とか生き甲斐とか、何かを作って誉められることとかが必要なのだ。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2002年 芸術新潮 雑誌広告 幸せの下り坂。
みんな、つくりたいものを、つくりたいんだよ。
クルマをつくっている人も、テレビの番組をつくっている人も、建物をつくっている人も、そんな大きいものではなくて、洋服のデザインや食堂で出すメニューやお役所の企画書だって、みんな、自分がほんとにつくりたいもの、なんか、つくれていないんだ。得意先の都合や上司の好き嫌いや、原価の制約や、法律の規定があって、いつも不本意なものをつくっている。そして、おそらく、本当に自分がつくりたいもの、したいことを一度も実現しないまま、今度は、自分のしたいことまで失っていくんだと思う。たとえ趣味であっても、仕事ではなくても、誰にも制約されない、チェックされない、妥協しない、評価を気にしない、自分の正味のものを、ひとつ。ホルベインです。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2005年 芸術新潮 雑誌広告
恋と絵画には、定年がない。
会社勤め最後の日。机の中を一切合切整理したあと、型どおりに書類を提出し、型どおりに花束をもらい、型どおりの挨拶をして、夕焼けの街に出掛けた。いつものカウンターバーは開店したばかりで、私がその日の最初の客だった。マスターは、ビールを2杯入れると、これは私からの奢りですと言って乾杯した。短いような、でも長かったようなこれまでの時間を一気に飲み干して、ジョッキを置く。次の一杯は、これからの、きっと長いかもしれない日々に乾杯することに決めた。マティーニを注文して、私は持ってきた花束をマスターにプレゼントした。会社帰りの夕日は今日が最後だが、太陽はこれから何度も街を赤く染めることだろう。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2008年 芸術新潮 雑誌広告 松岡平
昨日の私の何%が今日の私なんだろう。
例えば、と君は言った。毎日2%ずつ人は変わっていくとするでしょ。つまり98%は変わっていかないとして、でもそうやって0.98×0.98を繰り返すと、100日後には0.13になるの。逆にいえば、たったの100日で87%も人は変わってしまうわけ、凄いと思わない?突拍子もない君の話を聞き流しながら私は絵筆を運んでいた。そのわずかな2%が幸せなものか不幸なものなのかで、人生は天と地ほどに変わるとあのとき君は言いたかったのだろうか。咲いた花は散るのを待つだけなのよと君は言ったが、私の絵の中で君はいつまでも大輪の花のままで咲いている。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2006年 芸術新潮 雑誌広告
卑怯者の一生。
自分の喋る言葉を二つに分類するとする。一つは本当のこと。もう一つは嘘もしくは事実でないこと、粉飾していること、自分を弁護していること。ひょっとしたら僕たちは一日の言葉の中で第一分類に入る言葉など、一言も発していないのではないか。妻との会話、上司への報告、業務メール、酒場での会話、ああ、そうだ、僕らの言葉は常に巧妙に加工され、美化され、真実を隠匿し、道徳を装いながら、卑怯な方向に導かれる。嘘をつくな、という教えこそ、非現実で常軌を逸している、とすら思われる。どうせ卑怯者の一生ならば、絵を描くことでどんな自己への粉飾が行われるか、虚偽の表現がなされるか、試してみてはいかがか。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2002年 芸術新潮 雑誌広告
新しい日記帳を買おうと思った。
世の中の1年はお正月から始まるのかもしれないが、君の一年は今日から始まる。誕生日を迎える人には自分だけの真新しい一年を描いていく自由と権利がある。いささか大袈裟ではあるけれど。僕はその日の朝、新しい日記帳を君にプレゼントした。日付の印字されていないタイプのものだ。最初のページに万年筆で日付を丁寧に書き込むと、君は少し笑った。誕生日の主人公は、なぜみんないい笑顔になるのだろうと思った。その笑顔が来年の今日まで続くようにと願って、僕はローソクを一本余分に描き、灯をともすように炎の色を乗せて絵を仕上げた。幸せだった。
ホルベイン工業 色材の総合メーカー ホルベイン絵具 絵画用品 2006年 芸術新潮 雑誌広告
しあわせはワンサイズです。
「しあわせ」と思う瞬間は、生きててよかったと思える最高の瞬間。みんな大きさは同じ。だから比べなくても大丈夫。2013年度 新聞広告クリエーティブコンテスト テーマ 「しあわせ」 デザイン賞 東京芸術大学 松下由希子
楽しむとは沈黙に聴きいることだ。
目は見ることをたのしむ。耳は聴くことをたのしむ。こころは感じることをたのしむ。どんな形容詞もなしに。
どんな比喩もいらないんだ。描かれていない色を見るんだ。聴こえない音楽を聴くんだ。語られない言葉を読むんだ。
楽しむとは沈黙に聴きいることだ。木々のうえの日の光り。鳥の影。花のまわりの正午の静けさ。
「静かな日」 長田弘 詩人
センスは知識からはじまる
“センス”とは、特別な人に備わった才能ではない。それは、さまざまな知識を蓄積することにより「物事を最適化する能力」であり、誰もが等しく持っている。今、最も求められているスキルである“センス”を磨くために必要な手法を、話題のクリエイティブディレクターが説く!
グッドデザインカンパニー代表 水野学「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」
しあわせはふしあわせをやしないとして はなひらく
おおきなさかなはおおきなくちで ちゅうくらいのさかなをたべ ちゅうくらいのさかなは ちいさなさかなをたべ ちいさなさかなは もっとちいさな さかなをたべ いのちはいのちをいけにえとして ひかりかがやく しあわせはふしあわせをやしないとして はなひらく どんなよろこびのふかいうみにも ひとつぶのなみだが とけていないということはない
谷川俊太郎さんの詩「黄金の魚」 言葉 幸せ 不幸 命 循環
うそはほんととよくまざる
うそはほんとによく似てる ほんとはうそによく似てる うそとほんとは 双生児 うそはほんととよくまざる ほんとはうそとよくまざる うそとほんとは 化合物
うその中にうそを探すな ほんとの中にうそを探せ ほんとの中にほんとを探すな うその中にほんとを探せ
谷川俊太郎さんの詩「ほんととうそ」
さみしくなったら、おヘソを見よう。
あなたがひとりじゃなかったこと。思い出せたら、きっと大丈夫。 実感しよう、絆。
2009年度 新聞広告クリエーティブコンテスト テーマ 「絆(きずな)」 最優秀賞 さみしくなったら‥ アンクル 脇田賢一
お金を借りるより 車を借りるより 家を借りるより お隣さんに 醤油を借りるほうが難しい。
ふれあうことで絆は深まる。
2009年度 新聞広告クリエーティブコンテスト テーマ 「絆(きずな)」 コピー賞 お隣さん アサヒデザイン 浅井貴行
ウソはホントで作られる。
三菱地所アルティアム イムズプラザ 大空気展 ポスター 福岡を拠点に活躍するクリエイティブ・スタジオ 空気株式会社(KOO-KI)が作る映像と仕事
映像=ウソの世界。その世界観つまりは映像の「空気」を作り上げることこそ制作の肝
将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう。
アンディ・ウォーホル展 永遠の15分 ポップ・アートの旗手 アーティスト デザイナー 芸術家 アンディウォーホル没後25年となる2012年から2014年の期間にアジア5つの都市で開催
女の子はいつも きれいを探している
糸や布を使ったアート作品、衣装、空間、イラストレーションを創作するアーティスト/アートディレクター、清川あさみのオフィシャルサイト。 ASAMI KIYOKAWA INC.
恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
山家鳥虫歌 都々逸 定型詩 古事 ことわざ
口に出して好きだ好きだと言う人よりも、口に出さずに思い秘めている人のほうが、心の中では深く思って切実であるということ。
うそでしかいえないほんとのことがある
ぼくはきっとうそをつくだろう おかあさんはうそをつくなというけど おかあさんもうそをついたことがあって うそはくるしいとしっているから そういうんだとおもう いっていることはうそでも うそをつくきもちはほんとうなんだ
嘘 本当 正直 人生 生き方 詩人 谷川俊太郎 詩集「はだか」うそ
「ありがとう」って、言うほうも言われるほうも 大切なものをもらえる。
人が心からありがとうって言ってくれると、こっちこそありがとう、っていう気分になるよね。こんなうれしいこと味わわせてくれて、こっちこそ本当にありがとうって思うよね。
秘密のスイーツ ポプラ文庫 少女の友情 感謝 お礼 直木賞受賞 小説家 作家 林真理子
やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる
野心を持つことができる人とは、自分に与えられた時間はこれだけしかない、という考えが常に身に染み付いている人。
野心と努力、両方のバランスがうまく取れて進んでいるときこそ、健全な野心といえるのです。
野心のすすめ 講談社現代新書 直木賞受賞 小説家 作家 林真理子