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母さんの手紙は、標準語なのに、博多弁だ。
「体に気をつけて」「たまには顔を見せなさい」実家から送られてくる宅配便に添えられたいつもの母の手紙。並んでいるのは、あたりまえの言葉たち。それでも、懐かしい文字を見ているうちに、ふっとココロの疲れがとけていく。そんな経験、きっと誰にでもあるのではないですか。人の手で書かれた文字って、不思議です。「表情」がある。「温度」がある。書いた人の声で、話し方で、胸の奥に響いてくる。そう、母の手紙は、あったかい博多弁で。さあ、こんどは、あなたがペンをどうぞ。ふるさとで待っているあの人に、あなたの「声」を、聞かせてあげてください。
書く、を支える。 PILOT 株式会社パイロットコーポレーション 文房具 万年筆 ボールペン シャープペンシル 2013年 新聞広告 佐藤舞葉
いちばん近い人に、いちばん伝えていない。あなたは、どうですか。
いっしょにいる時間が長くなるほど、つい言いそびれてしまう言葉があります。不満や本音をぶつけられる仲だから、つい後回しにしてしまう言葉があります。たとえば、「あの時は、うれしかった」。たとえば、「これからも、よろしく。言わなくても、きっと伝わっている。それでも、と思うのです。その気持ち、たまには、カタチにしてみませんか。照れくさい、という人は、プレゼントや花束に添える一言として。あなたが書く、あなたの文字は、あなたの言葉。それは、世界中の誰にも贈ることのできないもの、だから。いちばん近くにいる人を微笑ませる言葉に、なるはずだから。
書く、を支える。 PILOT 株式会社パイロットコーポレーション 文房具 万年筆 ボールペン シャープペンシル 2013年 新聞広告 佐藤舞葉
誇り高き森を作ろう。
新社会人おめでとう。今春、君はどんな仕事に就いただろうか。どんな仕事であれ、そこから君の新たな人生の第1歩がはじまる。今の君は、一本の若い樹だ。幹も細く、遠くを見渡せる丈もない。強風に、激しい雨に倒れてしまう不安もあるだろう。でも君は倒れない。どんな風にも雨にも立ち向かうだろう。 なぜなら君の中にはあふれる生命力と希望を抱いた根があり、君を支えているからだ。最初は、皆同じ若い樹だったんだ。根っ子からいろんなものを吸収し、カンカン照りに、凍える寒さに耐え、青空にむかって伸びてきた。会社は、職場は、そんな樹たちが集まった森なんだ。皆で素晴らしい森を作ろうじゃないか。森は新しい力を、君という樹を待っている。同じかたちの樹はいらない。個性ある君だけの樹が欲しいんだ。いろんな樹が集まった森はずっと生き続ける。森が恵みを与えるように、会社は人々をゆたかにするものだ。そんな会社がこれからの時代を作る。 生命力が、エネルギーが仕事を発見する。 希望が仕事に誇りを与える。 いつか君が成長し、逞しい幹と、しなやかな枝と、まぶしい葉をたわませた見事なかたちの樹になってくれると期待している。そうなれば私たちの森は、会社は、今よりもっと美しいものになるはずだ。大切なのは土の中に、胸の中にある根だ、精神だ。誇りと品格だ。自分を、人を、社会をゆたかにしたいと願う精神だ。少し疲れたなら、星灯りの下、木蔭にたたずんで休めばいい。星を映したグラスにシングルモルトウイスキーを注ごう。美しい森になる日を夢見ながら、乾杯。
美しい森の夢に、乾杯。新社会人新聞広告 伊集院静 2007年 SUNTORY サントリーウイスキー
努力を無駄にするな。感情を無駄にするな。思い出を無駄にするな。
ファッションにおける無駄とは、排除することではなく、生かさないこと。
LUMINE ファッションビル 洋服 ショッピング ルミネ 2013年 春 広告ポスター Bauhaus Mood コピーライター 尾形真理子